ガラス製ホワイトボードに使える消毒と薬品について
ガラス製ホワイトボードに使える消毒・薬品の考え方
― 清潔さと製品寿命を両立するために ―
「消毒をしっかりしたいけれど、どこまで使っていいのか分からない」そんな声をよく耳にします。
結論から言うと、ガラスそのものは薬品に強い素材です。ただし注意したいのは、背面の塗装や、縁まわりのシーリング材。ここに強い溶剤や高濃度の薬剤が触れると、変色や劣化の原因になることがあります。
基本は「日常はやさしく、必要なときだけ適切に」。これを意識することで、清潔さと美しさを無理なく保てます。
基本の考え方(まずはここを押さえましょう)
・液剤は板面に直接スプレーせず、布に含ませてから拭く
・縁や見切り材に液が溜まらないよう注意し、最後は乾拭きで仕上げる
ちょっとした配慮ですが、これだけでトラブルは大きく減らせます。
日常使いにおすすめのもの(短時間で拭き取り)
普段のお手入れや軽い消毒には、次の方法が安心です。
・水拭き、または中性洗剤の希釈液(目安:約0.5%)
・エタノール、またはイソプロピルアルコールの50〜70%水溶液
・第四級アンモニウム塩系の表面消毒剤(表示された使用濃度を厳守)
・過酸化水素系の表面クリーナー(濃度・接触時間を守る)
・次亜塩素酸ナトリウムの低濃度溶液(約0.05〜0.1%)
※使用後は必ず水拭き→乾拭きで仕上げてください
使えるけれど「条件付き」で注意したいもの
・アンモニア入りガラスクリーナー
ガラス面には有効ですが、印刷・塗装・シーリングに長時間触れないよう注意
・ウェットティッシュ類
成分が分からないものは、必ず隅で試してから使用するのがおすすめ
・メラミンスポンジ
日常使用は避け、どうしても落ちない汚れの最終手段として
軽い力・短時間のみ使用し、直後に水拭きと乾拭きを行う
使用を避けたいもの(NG)
以下は、ガラスホワイトボードには不向きです。
・アセトン、MEK、トルエン、キシレン、ラッカー薄め液などの強溶剤
・塩化メチレン、強アルカリ性・酸性のカビ取り剤
・濃度の高い漂白剤を長時間放置すること
・研磨剤入りクレンザー、金属たわし、硬い不織布
・油性マーカー除去目的での強溶剤の多用
表面の曇りや、背面塗装の劣化につながりやすいため注意が必要です。
おすすめの標準清掃
日常清掃
- 乾拭きでホコリや粉を除去
- 水または中性洗剤希釈液で湿拭き
- 仕上げに乾拭き
消毒が必要なとき
・アルコール50〜70%を布に含ませて全体を拭く
・30秒ほどなじませてから乾拭き
ウイルス対策など、やや強めの処理
・低濃度の次亜塩素酸ナトリウムを布で塗布
・規定の接触時間を守る
・必ず水拭き → 乾拭きで仕上げる
よくあるトラブルと対処法
・白っぽい曇りが残る
洗剤成分の残留が原因。水拭き → 乾拭きで均一に仕上げる
・縁が変色・ベタつく
液溜まりが原因。スプレーは布に行い、縁は乾いた布で
・インクの薄い残り跡(ゴースト)
アルコールで30秒ほど湿らせてから拭く
落ちない場合は、中性洗剤で一度リセット清掃を
まとめ(チェックリスト)
・基本は「水+中性洗剤」、必要なときにアルコール
・塩素系は低濃度・短時間・必ず水拭き仕上げ
・強溶剤・研磨剤は使用しない
・液は布に含ませ、縁に溜めない
・印刷やロゴ付近は必ずテスト拭き
・日次の軽清掃、週次のリセット清掃で美しさをキープ
板面仕様(透明・色付き・マットなど)が分かれば、現場に合わせた最適な清掃方法をご説明いたします。