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クリエイションボードスタイル

ガラス製ホワイトボードに最適なマグネットの重さは何kgかを解説

ガラス製ホワイトボードで使うマグネットは、引張保持力3〜5kgf以上のネオジム磁石がひとつの基準になります。 A4資料をしっかり貼りたい場合は、5〜8kgfを選ぶと安心です。

まず知っておきたいポイントとして、ガラスだけのホワイトボードには磁石が効きません。
裏面にスチール板が入っているタイプだけがマグネット対応です。
また、ガラス板の厚み(多くは5〜6mm)や空気層によって磁力が弱くなり、カタログ値より実際の保持力は大きく減るため、余裕のある選定が必要です。

なぜ強めの磁石が必要なの?
・磁力は距離に弱く、ガラスの厚み=磁力のロスになります。
・実際の保持力がカタログ値の2〜5割程度まで落ちることも珍しくありません。
 →弱い磁石だとスルスル滑り落ちます。
・背面に付くスチール板の材質や厚みでも吸着力が変わります。

迷ったときの選び方ステップ
1、背面スチールの有無を確認する
 →製品説明に「マグネット対応」「スチール背板」などの表記があるかチェック
2、掲示物の重さを把握する
 →必要保持力は余裕を持って1.5〜2倍に
3、縦方向の“ずり落ち”に注意
 →引張保持力より”剪断力”(横滑りに強いタイプ)が重要
 →ゴム付きや大径タイプがおすすめ
4、複数個で支える
 →例:A3厚紙 → 5kgf×2個 など

用途別の大まかな目安(背面スチールあり・ガラス5〜6mm想定)
用途例 推奨保持力
・メモや薄紙数枚:1〜2kgf
・A4資料数枚:3〜5kgf
・A3、厚紙・薄い冊子:5〜8kgf
・冊子や小物用フック:8〜12kgf
※滑り防止のため、ラバー面付きのマグネットを推奨します。

形状選びのポイント
・ネオジム+ヨーク(継鉄)は磁力が集中し吸着力が増す
・金属だけの接触面より、ラバーコーティングタイプの方が滑りにくい
・直径が大きい=接触面積が増える=落ちにくい
・ガラス保護のため、角が丸いもの・柔らかいカバー付きがおすすめ

安全に使うための注意点
・強力磁石は指挟みに注意。外すときは「引き剥がす」より横滑りが基本です。
・表面に金属粉が付くと微細な傷の原因に。ときどき拭き取りましょう。
・磁気カードや医療機器への影響に注意し、保管は子どもの手の届かない場所で。
・重いものは落下リスクがあるので、貼る位置にも配慮しましょう。

まとめ
・ガラス製ホワイトボードでマグネットを使用するには、「背面スチールの有無」「ガラス厚による磁力低下」「滑り落ち対策」が大事。
・実際の保持力はカタログ値より下がる前提で、基本3〜5kgf、用途によって5〜8kgf以上を目安に。